【身の丈に合った受験】発言 ー理解したい大学入試ー

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2019年10月24日にBSフジ、プライムニュースで放送された、『萩生田新文科相に聞く 「教師間いじめ」の闇』前編 内で下記のような発言がありました。

           

     

地域間、経済間格差は確かにあるけども、『あいつ予備校に通っているからずるいよな』と同じ」

「裕福な家庭の子が回数受けてウォーミングアップができるかもしれないが、身の丈に合わせて受験してもらえれば

「人生のうち自分の志で1回や2回ふるさとから出て受験してもらう緊張感も大事かと

『萩生田文科相に聞く「教師間いじめ」の闇』前編  (動画では7分ところからこの発言があります)

            

番組では2020年度の大学入学改革について、狙いを萩生田文科相に問うてます。

問題となった「身の丈に合った受験を」とは、アナウンサーからの「お金や地理的条件での不公平さがあるのではないか」との質問に対しての返答です。

萩生田文科相は、地域間・経済間格差を認めた上で、「身の丈に合った受験を」と発しました。

         

そもそも大学入試はどのように変わるのか、地域間・経済間格差とは何かについてご紹介していきます。

           

大学入試改革とは

2020年度から現在行われているセンター試験が廃止され、大学入学共通テストが新たに取り入れられます。

従来のマークシート方式に加え、国語・数学で記述式試験や英語のスピーキングを導入し、知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性を持って学ぶ態度を計ります。

その中で、英語は従来の制度から大きく変更されます。

  • 名称が『筆記』から『リーディング』に変更
  • 配点の変更(リーディング100点、リスニング100点)
  • 民間の英語試験を大学入試に取り入れる

『読む・聞く』が中心だったセンター試験から、『読む・聞く・話す・書く』の4技能すべてを評価することを掲げています。

しかし、50万人ものの受験者がいるセンター試験でスピーキングを実施するのは困難ということで、民間の既存の英語試験を取り入れることになります。

           

利用する民間英語試験

利用する民間試験は以下の7つです。

  1. ケンブリッジ英検
  2. 英検
  3. GTEC
  4. IELTS
  5. TEAP
  6. TEAP CBT
  7. TOEFL iBT

いずれの試験も読む(Reading)、聞く(Listening)、話す(Speaking)、書く(Writing)を含む試験です。

高校3年生の4月~12月に共通IDを用いて、最大2回受験できます。

共通IDを利用しない場合、さらに受験することが可能です。

つまり、共通IDを用いずに何回か試験を受けてから、共通IDを用いて大学入試用に受験するということが可能になってしまいます。(英検2020 1day S-CBTやGTECは制限あり)

この仕組みが萩生田文科相の

「裕福な家庭の子が回数受けてウォーミングアップができるかもしれないが、身の丈に合わせて受験してもらえれば

という問題発言につながります。

             

受験料は?

受験料は2019年10月時点で下記のように公表されています。
⚠︎今後、変動する可能性があるので、受験前にご確認をお願いします。

民間試験 試験種類 受験料
ケンブリッジ英検 A2Key(KET) ¥9,000
  B1Preliminary(PET) ¥11,000
  B2First(FCE) ¥18,500
  C1Advanced(CAE) ¥20,500
  C2Proficiency(CPE) ¥23,500
英検 CBT ※1 3級 ¥5,800
  準2級 ¥6,900
  2級 ¥7,500
  準1級 ¥9,800
英検2020 1day S-CBT ※2 3級 ¥5,800
  準2級 ¥6,900
  2級 ¥7,500
  準1級 ¥9,800
英検2020 2days S-interview ※3 3級 ¥5,800
  準2級 ¥6,900
  2級 ¥7,500
  準1級 ¥9,800
GTEC Avdanced, Basic, Core ¥6,700
  CBT ¥9,720
TEAP 4技能 ¥15,000
TEAP CBT ※4 4技能 ¥15,000
TOEFL iBT regular registration $235(約25,500円)
  late registration $275(約30,000円)

※1. 4技能すべて、コンピュータによる出題形式
※2. スピーキングのみコンピュータへの吹き込み形式、その他は従来の試験と同じ
※3. 従来の英検と同じだが、吃音者や点字、筆談等の配慮が必要な方のみ受験対象
※4. 4技能すべて、コンピュータによる出題形式
※英検は高校などの準会場での試験は利用できず、本会場のみの受験となります。

             

表からもわかるとおり、どれも安価な試験とは言えません。
受験料の軽減を検討してくれている機関もあります。

各試験の実施概要
こちらのPDFは文部科学省がとりまとめた、試験の実施概要です。
受験料以外も確認したい場合はご覧ください😊

               

受験地は?

受験地は下記のようになっています。

民間試験受験地
ケンブリッジ英検北海道、長野県、兵庫県、奈良県、岡山県、東京都
英検 CBT北海道、青森県、宮城県、栃木県、埼玉県、千葉県、
東京都、神奈川県、石川県、愛知県、京都府、大阪府、
兵庫県、広島県、福岡県、沖縄県
英検2020 1day S-CBT全国186エリア、
約260カ所のテストセンターを設置予定
英検2020 2days S-interview全国約400会場の中の特別措置に適した会場
GTEC全国47都道府県公開会場(詳細)
IELTS札幌、仙台、福島、埼玉、東京、千葉、横浜、長野、
金沢、静岡、愛知、新潟、名古屋、京都、大阪、神戸、
岡山、山口、広島、大分、福岡、熊本、宮崎、長崎、沖縄
TEAP北海道、宮城県、秋田県、茨城県、栃木県、群馬県、
埼玉県、千葉県、東京都、神奈川件、新潟県、石川県、
長野県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、
広島県、福岡県、長崎県、熊本県
TEAP CBT北海道、宮城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、
長野県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、広島県、福岡県
TOEFL iBT北海道、秋田県、宮城県、東京都、神奈川県、埼玉県、
千葉県、栃木県、群馬県、新潟県、山梨県、静岡県、
愛知県、石川県、三重県、京都府、奈良県、大阪府、
兵庫県、広島県、香川県、高知県、福岡県、宮崎県、
鹿児島県、熊本県、沖縄県

都市圏ではどの試験も受験できる一方で、地方は受験できる試験が限られてきます。

「人生のうち自分の志で1回や2回ふるさとから出て受験してもらう緊張感も大事かと

と萩生田文科相はおっしゃっていますが、地方から東京に受験しに行くには、当然交通費や宿泊費がかさみます。
私自身もIELTSを受けるためだけに東京に行ったことが2回ありますが、体力も使うし、土日も消費するし、大変です😓

実際に英語試験を利用する大学は?

「大学入試英語成績提供システム」利用予定状況(引用:文部科学省)から、国公立大学の利用状況をまとめました!

出願条件になっている大学

国立大学52校

小樽商科大学帯広畜産大学旭川医科大学
岩手大学宮城教育大学山形大学
茨城大学埼玉大学千葉大学
東京大学東京医科歯科大学東京外国語大学
東京農工大学東京芸術大学東京工業大学
東京海洋大学お茶の水女子大学電気通信大学
一橋大学横浜国立大学上越教育大学
山梨大学信州大学金沢大学
福井大学岐阜大学浜松医科大学
名古屋大学滋賀大学滋賀医科大学
京都大学京都教育大学大阪大学
兵庫教育大学神戸大学奈良教育大学
奈良女子大学鳥取大学島根大学
岡山大学広島大学徳島大学
香川大学愛媛大学高知大学
九州大学福岡教育大学長崎大学
熊本大学大分大学宮崎大学
琉球大学

公立大学30校

札幌医科大学札幌市立大学青森県立保健大学
青森公立大学山形保健医療大学福島県立医科大学
群馬県立医科大学群馬県立女子大学前橋工科大学
都留文科大学山梨県立大学長野県看護大学
福井県立大学静岡県立大学静岡文化芸術大学
三重県立看護大学滋賀県立大学京都府立医科大学
福知山公立大学大阪市立大学大阪府立大学
神戸市看護大学兵庫県立大学奈良県立医科大学
和歌山県立医科大学九州歯科大学福岡女子大学
宮崎県立看護大学宮崎公立大学沖縄県立看護大学

上記の大学を受験したいと少しでも考えている場合は、英語試験を受験しなければいけません。

           

利用できる英語試験が限定されている大学

茨城大学:学部により英検2級以上、またはGTEC 970点以上
群馬県立県民健康科学大学:英検、GTEC、TEAP、TEAP CBT
新潟県立大学国際資源学部推薦入試:英検
島根県立大学:英検、GTEC、TOEFL iBT

上記4大学を視野に入れている場合は要注意です!
利用できる英語試験が限られているので、条件に合った試験を受験しましょう。

                          

どの試験を受験すべきか

まずは英検2020 1day S-CBTを受験するのが無難です。

英検はどの大学も利用すると表明していますし、試験会場数も比較的多いです。
試験内容も従来のものと同じなので、試験対策の参考書も困らないと思います。

また、同じものを2回受験するか、異なる試験を受験するか悩むと思います。
私個人としては、同じ試験を2回受験するのがよいと考えています。

試験によって、出題が異なっているので、その分対策も必要になります。
ですので、対策を徹底的にした上で2回受験できたらよいと思います。

※2020年4月~7月に英検を受験するには、11月7日までに予約申し込みをする必要があります!

<追記>2019年10月30日、萩生田文科相より、英語民間試験の利用は延期することが発表されました。

     

まとめ

地域間、経済間格差は確かにあるけども、『あいつ予備校に通っているからずるいよな』と同じ」

「裕福な家庭の子が回数受けてウォーミングアップができるかもしれないが、身の丈に合わせて受験してもらえれば

「人生のうち自分の志で1回や2回ふるさとから出て受験してもらう緊張感も大事かと

『萩生田文科相に聞く「教師間いじめ」の闇』前編  (動画では7分ところからこの発言があります)

萩生田文科相の問題発言と英語試験の情報をまとめました。

大学入試に必要と言っている英語の民間試験と予備校を同じと考えているのがあり得ませんし、
『地域間・経済間格差を認めた上で受験を』と発言するのは、腹立たしいです。

どんな状況に置かれている受験生に対しても、公平になるような仕組みを再編してくれることを祈るのみです。

                    

負けるな!地方の受験生!!

以下、地方の受験生に向けたメッセージです。

今回の発言や英語試験の受験地を見ても、地方の受験生に不利であると感じるのは無理ありません。

しかし、都市圏の裕福な家庭の子であろうと、7種類すべての試験を受験するというのはかなり無理がある話だと思います。

受験回数が多いから、点数が伸びるわけではないと思うので、焦らないでほしいです。

この発言に惑わされず、屈せず、頑張っていきましょう。

コメント

  1. […] […]

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